史上最大の台風が東京を直撃。
荒川と隅田川が決壊する!
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台風は毎年発生し、日本にも2〜3個は上陸する。2004年のように、10個も上陸した年もある。日本人には慣れっこになっているが、決してあなどってはいけない。大型の台風が大都市を直撃したら何が起こるのか? その恐怖をストレートに描いた本書は、『M8』『TSUNAMI』に続く「災害小説三部作」の完結編。東京直下型地震を描いた『M8』で活躍した瀬戸口は主人公・玉城の上司として、漆原都知事は前都知事として再登場する。
台風23号と24号が合体し、中心気圧807ヘクトパスカル、最大風速77メートル、最大瞬間風速87メートル、半径800キロを超える巨大台風が誕生した。日本の観測史上最大の規模だ。その巨大台風が東京を直撃し、高潮で東京湾付近の海面は1メートル上昇。ついに、荒川と隅田川が決壊する――。これが本書の恐るべきシナリオだ。気象学者の玉城、現都知事の金森、玉城の妻でオーシャン建設に勤める恵子、自衛隊の松浦一尉といった人々は、未曾有の「東京大洪水」に直面する。
これまでの作品同様、最新の研究成果をもとにした台風や洪水のシミュレーションは極めてリアル。避けられない災害を前に、それでも被害を最小限に食い止めようと、それぞれの現場で我が身の危険もかえりみずに奔走する主人公たちのプロ魂が胸を打つ。
地震、津波、そして台風。欧米の先進国に比べ、日本が天災に見舞われやすい国であることは間違いないだろう。「自分たちは危険地帯に住んでいる」と訴える著者の警告を噛みしめたい。
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