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第93話   名湯・千亀利温泉!知っとるけぇ? 

 2002年9月1日(日曜日)天気は快晴!
 本日の最高気温は34.1度。最低気温は27.0度。勿論、摂氏です!
 ほんでもめっちゃ気になるんが摂氏。多分…摂氏はんが考えたんやと思うねんけど、摂氏はんはどこの人なんやろぉ?気になって辞書検索で今調べたら、スウェーデンのオッさんの名前を中国読みにしたんやてぇ!へぇ~、ワイの連載は勉強になりまんなぁ?

 午後2時
 午後1時30分に出庫して海遊館へ到着。 
 本日は夏休みの最終日。毎年なら暇なはずなんやけど今年は海遊館の隣の付属施設に『なにわ食いしんぼう横丁』…言うんが出来て本日も予想に反して大盛況!
 http://www.kaiyukan.com/news/naniwa/index.htm
 その客狙いで客待ちタクシーの車列は50台前後。
(あぁ~!こりゃあ、4時間待ちやなぁ!けっ!)
 と思いながらコンビニのパンを食べていると車列がビシバシと前へ進む。
 こんな時の行き先は2キロちょい先にある海遊館の臨時駐車場と決まっている。
 無料送迎の臨時バスも随時ピストンで運行されているが、暑いので殆どの客がタクシーに乗って来る。前後の知り合いの運転手全員が「朝から7回走ったけど今日も行先は全部臨時駐車場やぁ!」…と反泣。
 ウエちゃんは2~3年前の5月のGWに四十数回続けて、海遊館との臨時駐車場だけの往復だけした記録を持っている。メーターは信号等の関係で740円か820円。日勤(毎日勤務)の売上としては悪くはない。しかし、同んなじトコへ行ったり来たりしているので、最後の方になると完全に目が回ってしまった!そして次ぎの日は体力を消耗し休んでしまった。
 こんな臨時駐車場行きが多い日は30台に1台程度が臨時駐車場以外の場所である。いったい誰がそれに当たるのかみんなでワクワクしながら見守っている。
 もし、臨時駐車場以外のお客さんに当たったら出発の時に「やったぁ!どないやぁ!」…と言う意味も含めてパーキングランプを点滅するのが仲間内の合図だ。

 な、な、なんとぉ!めっちゃ早い!20分で先頭になった!
 暇な平日なんかは5台目ぐらいで待機していても3時間前後はかかるのに…!
 ううぅぅぅ…!どないしょ?オシッコに行かれへんかったぁ!
 先頭になって1分ほどでウエちゃんと同年輩の親子連れ4人の客が急ぐよぉにかけ込んで来た。
(そんなに急がんでも臨時駐車場は逃げへんでぇ!)
 と思っていると助手席に座った父親が疲れ切った顔をして、
「カンクウまでお願いします!」…と言ったよぉに聞こえる。
「えっ?カンクウですかぁ?」…とウエちゃんが今一度父親に聞き返すと、
「はい!カンクウです!」…とやっぱり答える。
(横に関西空港行きの高速バスもあるのに、そぉ~んな奴はおらんやろぉ?)
 と思い、
「関西空調設備とかいう会社は、どこにあるかよぉ知りませんねんけどぉ?」
 とおそるおそる覗き込むように聞いてみると、
「ははは!大阪の運転手さんは面白いですねぇ。関西空港ですよ!関西空港!」
「ひぇ~~~!」(ドテッ!気絶!)

 そぉなぁんです!川崎さん!(?)
 この親子の行先は大阪が誇るあの著名な大赤字空港の関西国際空港だったんです。
 ワイ、いったいこの前に関西空港へ行ったのんはいつ頃だっただろうか?覚えてへん!確かあの噂の名著『笑う運転手/ウエちゃんのナニワタクシー日記』…の本の中に書いたコテコテの広島弁の兄ぃちゃんとネェちゃんを乗せて関西空港行ったんがこの前のはずやから…ざっと2年ぐらい前になる。そうそぉ、あの時は帰りの高速代金をチップで貰い、お言葉に甘えて国道で帰ったのを思い出す。
(ひぇ~~!2年ぶりやぁ!どないしょ?関西空港内の道、解かるやろかぁ?脈が速よぉなってきたでぇ!えらいこっちゃ!牛乳、牛乳!) 
 と思いながらも客には、
「関西空港ですか?解かりました!任せて下さい!関空やったら2~3日に一回は行っています!ははは!」
 と大はったりをかまし客を安心さすが、ホンマは心の中は穏やかではない。
「何分ぐらいかかりますかぁ?」
 と母親が後座席から聞いて来るので、
「40分ぐらいかなぁ?2~3日に一回は行っていますので任せて下さい!がっはははは!」(耳の後と背中に掌に汗がジンワリ!)
「あぁ~ねそうですか!じゃ、お願いします。」
 と言う事で、ウエちゃんのタクシーはフラフラとヨロヨロと阪神高速道路天保山入口から、阪神高速湾岸線で関西国際空港へと進むのです。
 ははは!出発の時に動揺してパーキングランプを点滅するんを忘れた!

 出発から約20分。ウエちゃんのタクシーは右に泉州・春木港を見て爆走中。メーターは既に8千円を超えた!ひひひっ!さっき左に岸和田の千亀利城が見えた。上品で綺麗なお城だ!まるで岸和田市民のよぉである。阪神高速道路湾岸線は快晴で気持ちが良い!右に淡路島、右斜め前には紀淡海峡が見える!左には生駒、二上山、金剛山、葛城山も見える。メーターが9千円を超えた!
「あのぉ~、どこへ行っているんですかぁ?」…と後座席の母親が聞いて来た。
「はぁ~?関空ですけど!なぁんかぁ?」…とウエちゃんが不思議な顔をすると、
「この料金メーターがいくらぐらいなったら着きますかぁ?」…と心配声である。
「だぁいたいやねぇ!1万2千円ちょいでんなぁ?高速代別で…!がっははは!」
「ひぇ~!」…と今度は母親が倒れそうである。
「お客さん!牛乳飲みはりますかぁ?」

 阪神高速から直結で有料の関西空港橋を渡り終えて料金を払おうとすると、開港記念日とやらで本日は高額な橋代金が無料。橋代金は客持ちだから、ちょっとでも安くついてよかった!よかった!客の顔を見たら、よくないよぉな顔をしている。35分で関西空港到着!ほんでも高速代込みで1万4千円を差し出してお釣りは取らなかった。ホンマにおおきにぃ!

 しかし、まだ午後3時過ぎやんけぇ。どないしょ?
 本日のウエちゃんが自分で勝手に決めた目標売上も、このまま大阪市内まで帰るとしての目標走行距離も到達してしまった!このまま高速道路で車庫までゆっくり帰ったかて午後4時前後には着いてしまう。出庫から入庫まで2時間半では、さすがのウエちゃんも気がひける。ゆっくり国道を通って帰ろう!
 途中、あの有名な春木港の岸壁を見学。
(ここに何人が沈んでるんやろぉ?)…とモノ思いに耽けり、四角い顔の岸和田の作家を思いだす。クワバラ、クワバラ!
 四角い顔を思い出したついでに岸和田に戻り、上品で全国的に有名な岸和田市民の憩いの場でもある千亀利温泉(http://www.liberty-1126.com/)で休憩!
 フリちんで25mプールに飛び込み水面でウエちゃんのタマちゃんを打って悶え、打たせ湯浴びて、電気風呂で、あぁ~~、ホンマに極楽!極楽!
 角張った顔のオッさんが前を通ると思わず顔を伏せてしまうんはなんでやろぉ?

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