2003年2月24日(月曜日) 晴/最高気温…10.8度
午後3時20分。いつもの海遊館に到着。前から数えて12台目。
午後3時30分。客待ち待機車列の一っちゃん後方で好物のホットドッグを咥えていたら、前方かS交通のタクシーが猛スピードで走って来てウエちゃんの反対側車線に急ブレーキで止まった!
「すんまへん!ここが南港ですよねぇ?」…と半泣きの運転手。
「アホかぁ!ここは築港!南港は海底トンネルをくぐった向うやんけぇ!あんたホンマにタクの運ちゃんけ?」…とウエちゃんが詰問すると、
「うぅぅぅ!もぉダメですぅ!助けて下さい!言葉が通じません!おょょょ…」
と半ベソのS交通の運転手。
S交通の車内を覗くと、美人の若い学生風の女の子が4人で何か大声で怒鳴り上げ怒っている。よく聞くとハングルだ!4人とも韓国の若い女の子特有の同じ形のクッキリ二重瞼である。最近の韓国の若者達は高校や大学、短大の卒業時や就職前、結婚前に半数以上の子が整形手術を受けるので皆よく似た顔立ちになる。北新地の和服のママさん達が、皆同じ美人艶歌歌手の顔になるのと同じである。
「どないしてん?」…とS交通の運転手に聞くがパニックで言葉にならない。
ウエちゃんの一台前で爆睡していた同じS交通の谷口さんが出てきて、
「ウエちゃん!ハングルができるんやろぉ?ちょっとお姉ぇちゃんに事情を聞いてみたりぃやぁ?」…と言って来た。
確かにウエちゃんは前職の関係で英語とハングルは出来る。ほんでも普通の人よりちょっとだけ出来るだけである。今から約20年前。NHK教育TVで初めてハングル講座の『アンニョンハシムニカ』が始まった時にテキストも1クール分買った!必至でTVを見て勉強した!最初の3回分の放送だけ…。先日、久しぶりに『アンニョンハシムニカ』を見てビックリ!講師に美人のユン・ソナが出ているではないか!20年前はどっかのオッさんやったのに。悔しい!
「アンニョンハセヨ(どぉも!)」…とウエちゃんが話しかけても、
「ナンジャ!カンジャ!ナンジャ!オラ~!」(ドン!)
と美人女学生軍団はエライ剣幕である。
「おいおい!エライ怒ってんなぁ、ウエちゃん?何を言うてんねん?」…と谷口さんが聞いてくるけど、何を言っているかウエちゃんにもさっぱり解からない!
しかし、怒りは万国共通である。特に韓国の人の喜怒哀楽、それも『怒』に関しては世界的にも群を抜く。女の子の手を見ると何かのパンフレットを振り回している。よく見ると大阪の南港から出ている韓国は釜山行きの国際フェリーのパンフレットだ!なぁ~るへそぉ!ウエちゃんは彼女達が言っている事を理解しているフリをして、騒動で集まってきたタクシー運転手達に通訳をした。
「南港からの釜山行きの国際フェリーに乗りたい!ほんでもこのアホ運転手は道が解からへん!どないしてくれるねん!…とこの子らは言ぅてんねん!」
「ほぉ~~~!凄い!」
と通販番組のスタジオ観覧のオバはんみたいな溜息が運転手達から漏れる。
「ほんなら、ウエちゃん!国際親善でこん子らになんか言ぅてやってくれやぁ?」
とヤカラ自動車の南別府さん。
「おっ!任しときぃ!」…と自信満々のハングルがペェラペラ~のウエちゃん!
「イルボン サラミニカ?」
「おぉ~!凄い!ウエちゃん?ほんでもナンか怒ってるでぇ!今、何言ぅたん?」
と興味津々のヤタケタ交通の斑鳩さん。
「アンタらは日本人でっかぁ?…言うて聞いたんや!ナンか怒ってるなぁ?」
「お前なぁ、もぉちょっとまともな事を聞けやぁ?」…と非案前交通の千早さん。
「イゴスン ペン イムニダ!」…とハングルがペラペラ~のウエちゃん!
「おぉ~!カッコ、えぇ!今、何言うたん?」…と谷口さん。
「これはペンです!これを英語に訳して言ぅたらなぁ、This is a pen!」
「…!?」
「どないやぁ?日本語、ハングル、英語、バリバリのバイリンガルやろぉ?」
「…!?」
「どないしたん?みんな、シ~ンとしてぇ?ほんなら次行くでぇ!」
「ビビンパップ チュセヨ!コピィ チュセヨ!」
「ウエちゃん?あんまり聞く気はせぇへんねんけどなぁ、今、何言うたん?」
「はははっ!ビビンパを頂~戴!コーヒーを頂~戴!…や!どない?」
「…!?」
「これであれやなぁ!どっかの放送局でユン・ソナちゃんに逢ぉても意思の疎通はバッチリやでぇ!どっからでもかかって来ぉんかぁい!チョナン・カン!」
「ウエちゃん?」
「なぁんですかぁ~?」
「ウエちゃんはひょっしたら、ハングルのテキストの最初から順番に言ぅてるだけとちゃうかぁ?」
「はははははっ!ううぅぅぅ…!なんで解かったん?あれぇ~~?」
とワイワイガヤガヤと言ぅてる間にも、クッキリ二重瞼美人韓国人女学生達は怒り心頭です!
それはそうでしょう。只今の時間が午後3時40分。南港発、釜山行国際フェリーの月曜日の出航時間は午後4時。築港から南港まで約10分。今からでは出国手続きもあるので絶対に無理!美人韓国人女学生達は何故かウエちゃんに猛烈に食ってかかってきます。気のせぇか「デ~ハミング!チャチャチャ!」…を思い出します。こんな時に便利なハングルは「ケンチャナヨ!」…です。これは韓国へ行った日本人なら誰もが1回はトラブルの時に韓国の人から聞く言葉で「ドンマイ!」…とか「ケセラセラ」…とか「考えときまっさぁ!」…とか言う曖昧な意味。飛行機のオーバーブックで乗れない時に抗議しても「ケンチョナヨ!」。ホテルがオーバーブックで格下のホテルに振替えられ文句を言っても「ケンチョナヨ!」。レストランで違う品が出て来て怒っても「ケンチョナヨ!」で、はい終わり!ウエちゃんも真心を込めて大声で言います!
「ケンチョナヨ~!」
とウエちゃんがちょこっと言ぅただけやのに、その瞬間から女学生達の猛攻撃が始った!(なんでそんなに命をかけて文句を言うのん?血管切れるでぇ?)
「ナンジャ!カンジャ!ナンジャ!」(ドン!)
「イェ~、ネェ~!」…何を言ぅてるか全く意味不明やけど一応、国際問題を考慮して愛想で返事たけするウエちゃん。(ワシも泣きたいわい!とほほほほほ)
「アガシィ アルンタワョ イェッポョ!」(よっ!ネェちゃん!美人!可愛い!)…と言っても「ナンジャ!カンジャ!ナンジャ!」(ドン!)…と怒り狂っている。凄い!驚異の韓国パワーやねぇ!女学生達はS交通のタクシーのトランクからから、無理矢理に旅行用の民族大移動スーツーケースを降ろすと、ウエちゃんのタクシーに勝手にドカドカっと積み込むではあぁ~りませんかぁ!
「チンチャ?」(ホンマかいなぁ?間に合わへんでぇ!)
まぁ、しゃないので南港の国際フェリーターミナルへ。船は錨を引上げ中!又ここで韓国女学生パワーが爆裂。彼女達は韓国の船会社の係員に全員で食ってかかり離岸しかけた船を又、接岸させたのです。
ひぇ~~~!恐るべき韓国学生パワー!あの可愛いいくっきりとした二重瞼の裏には大阪のオバはんより凄いパワーが潜んでいました。
落ちついて考えると…ウエちゃんはタクシー代を貰った!S交通さんは市内から来たのにドタバタに紛れて、パワーに圧倒されて貰ってへんはず?絶対に彼女達は払ってない!
こんな時にはやっぱり、国際派のバイリンガル運転手は強いんとちゃう?