6月20日(月)
8月中旬よりいよいよ<本の雑誌30周年記念出版>(ぼくひとり勝手に銘打ってます)の第一弾として『都筑道夫少年小説コレクション』全6巻が発売になる。
こちらは膨大な作品を残した都筑道夫さんの作品のなかから日下三蔵さんが集めまくった少年小説のみの作品集で、すでに最高顧問の目黒も発売を心待ちにしているほどのものなのだ。
しかしそうはいっても全6巻ものなんて出版したことない本の雑誌社。それもこの手の小説を今まで出したこともなく、日下さんからお話をいただいたときには浜本と2人で、結構悩んだりしたのだが、やはりこれは世に残しておくべき作品群だ!本の雑誌はそういう作品の力になるのだぁ!! と最後はいつも通り気合いとビックリマーク連発で出版を決めたのであった。
そんな期待と不安の入り交じった『都筑道夫少年小説コレクション』の新刊チラシが先週できあがり、早速、書店さんに向けてDMを送った。すると本日朝、注文のFAXがバタバタと届いていており、思わずニヤリ。
いやもちろんこの企画にそれほどの大量部数の注文が届くわけではない。
そうではなくて、何人もの書店員さんから「待ってました!」と感謝のコメント入りの注文書が届いていたのだ。もちろんご自身の定期分も含めて発注されていたりして、それを見たときもうこの企画は僕のなかでほとんど終わったも同然で、あとはしっかり商売になるよう専念すれば良くなった。
なんていったらいいのかわからないけど、本の雑誌社みたいな小さな出版社は、何十万部とかいったマスで商売するなんて考えられないわけで、それはそれで営業としてジレンマを感じることも多々あるのだが、そうではなくて、ならば少部数でも(当然最低限みんなが食っていけるだけ売れて)読者にしっかり喜ばれるものを作りたいと願っている。
清原なつのさんの作品はほんとにその良い例で(もちろんすでに少部数ではない・当社比)『千利休』の読者ハガキの感動! そしてそれをヒントにして作った『清原なつの忘れ物BOX』への感謝の手紙、とにかくこういうものを作って売ることが出来た時の喜びは、浦和レッズの大勝利と同じくらいうれしかったりする。
さあ、8月から約5ヶ月と続く長丁場。今までにない経験だけど、とにかく待ってくれている人がいるのだから頑張るしかない。そう考えていたら日下三蔵さんからメールが届く。おお! 日下さん自身も出版できることになって、とても喜んでいるようだ。これは、幸せな本になりそうだ?