2月8日(木)
通勤読書は『失われゆく鮨をもとめて』一志治夫著(新潮社)。
我がサッカー本ベストイレブンで殿堂入りしている『狂気の左サイドバック』の著者である一志さんの新刊だ。鮨が食えない僕だけど、これは読まねばならない。
というわけで今回は東京・目黒にある「世界一幸福な食事」を提供する鮨屋さんをスタートにそのネタを提供する日本各地を親かと一緒に旅するノンフィクションなのだが、親方はもちろん、漁師や酒屋、米屋のこだわりが想像を超えている。鮮度が一番とはいえ、魚によっては絞めてからからの時間によってうまみがどう出るかとか、もしかしたらネタによって酢飯を変えた方がいいのではとか、小鰭も漬ける時間によって何種類もあるとか、料理が、そして食べるということがどれほど奥深いものなのか教えられた1冊。素晴らしいノンフィクションだ。
そんな贅沢な気分をぶっ飛ばすのが相変わらず片づかないトトロの森。そのあまりの汚さに清掃業者に頼むことにしたのだが、せめて冷蔵庫の中味や、飲みかす食べかすだけは先に処分したいとのことで、ホットケナイ浜田が、清掃に向かった。
約5時間の格闘の末、とりあえず床にぶちまけられていたゴミの片づけを終える。その量東京都推奨ゴミ袋12袋。そして意気揚々と戻ってきた浜田であったが、手にしていた段ボールを覗き、ギャーと叫ぶ。なんとその段ボールのなかにゴキブリが潜んでいたのだ。
「鉄平!! 早く!!!」
「早くってなんですか?」
「早く退治して!!」
「ヤですよ」
おいおい、いくらアルバイトとはいえ、ゴキブリ殺すのは仕事にならんのではないか?
しかし逆上した浜田にそんなことを言っても通じるわけがなく、編集の松村が隣のファミリーマートに殺虫剤を買いに行き、それを鉄平に渡し、鉄平はブツブツ不平を漏らしつつ、手袋をはめ、いざゴキブリ退治。しかしゴキブリはそうそう簡単にころりといかぬ。しかもあろうことか段ボール1箱に3匹を潜んでいたもんだから、鉄平も大わらわ。しまいには浜田に「手でつかめ!」なんて言われたが、そんなことできるわけがなく、大騒ぎしつつ、足で潰す。
こんな段ボールに3匹もいたんじゃ、部屋にはどれほどのゴキブリがいるのだ。今度はバルサンを買ってきて、こいつを一気に退治じゃ!と思ったのだが、なんとなんと火災報知器が作動してしまい、あわてて消すという顛末。しかも4階だけ退治しようとすると、下の階に移動してくるというとんでもない話も飛び出し、何と掃除業者が入る前に、害虫駆除会社が入るという噂。
3月号の「笹塚日記」最終回で泣いたという感想を多くの読者からいただいておりますが、本当に泣きたいのは僕たちなんです。