3月3日(土) 炎のサッカー日誌 2007.02

今年のJリーグのスケジュールが発表になったとき、おいらは頭を抱え込んでしまった。なぜならそこには3月3日、開幕と書かれていたからだ。

うーむ……。それはおいらの結婚記念日でないか。しかも嫌な予感がして、指輪の刻印を見てみたら1997年と刻まれている。ということは10周年? すなわちスイートテンというやつか。

参った。ただの結婚記念日と娘の節句が重なったくらいなら、そんなものは当然無視で、浦和のゴール裏に立つのだが、10周年だ、スイートテンだ。ただでさえスイートでなくビターな関係の我が夫婦、この日こそ、今後の10年に向けて勝負の時なのではないか。

いやここでポイントを稼いでおけば「アウェー観戦年1回ルール」の改正に持ち込めるかもしれない。ならば開幕戦を休んで、家族一同一張羅を着て、ホテルで食事なんていうのをしてもいいかもしれない。なんならダイヤモンドだって買ってもいいぞ。どうせ、おいらの金でなく、家の金なのだから。うけけけ。

そんなことを考えつつ悩んでいたのだが、レッズバカ仲間で同じく恐妻家同盟の取次店K社のYさんが、昨年ふと漏らした言葉が頭をよぎる。

「杉江さんさぁ、カカアの思考はポイント制じゃないんだよね、サッカーのない休日にいくら家事やら育児をしても結局、サッカーに行く日は不機嫌なわけさ。前にやってやったことなんて蓄積されてないんだから」

そうなのだ。おいらだって休日を丸一日サッカーに充てるのに罪悪感がないわけでなく、その罪滅ぼしとして、サッカーのない休日は一日中、娘と息子の面倒を見たり、料理をしたりしているのだ。しかししかし、それでもサッカー観戦して家に帰るとほとんど口を聞いてくれず、当然メシは冷や飯、ときにはすでに寝ていることだって少なくない。

ポイント性じゃないなら、スイートテンもあったもんじゃない。うむ、よく考えたら92年のナビスコカップで浦和レッズを愛して以来なんだから、こちは15周年だ。レッズの方が長いぞ! おし、開幕戦に行こう! おいらはスイートテンダイヤモンドより、レッドダイヤモンズの方が大切だ!!!

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というわけで、こっそり家を抜け出し駆けつけた開幕の埼玉スタジアムは、チケット売り切れで真っ赤か。相手はJ2昇格組の横浜FCで、こいつは春から縁起やいいや…と思いきや、ハマナチオだかなんだか知らないけれど、久保だけ残したドンビキ戦法にレッズイレブンも攻めづらそう。

そんななか輝いたのは小野伸二の広角で正確なパスと相馬の躍動感溢れる突破力か。またゼロックススーパーカップでは、ボランチに入って何も出来なかった阿部もDFではその身体能力の高さと危険察知能力を発揮し、DFラインを安定させる。

ワシントン、ポンテとつないだゴール(横浜FCのオウンゴール)から余裕の展開になるかと思いきや、ドラゴン久保が火を噴くようなロングシュートを決め、よもやの同点。

後半も攻めに攻めるが、ゴールは決まらず、祈るような歌声がゴール裏から聞こえだした40分過ぎ。06年の締めくくりの決勝ゴールを決めた永井が、07年幕開けのゴールを決め、どうにか勝利。うーん、まだまだだな、浦和レッズ。でも先は楽しみかも。

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鼻歌交じりで家路に着き、さすがに手ぶらじゃまずいよなと途中ケーキを買い込み、適当にお茶を濁そうかと思ったが、食卓にはすでに立派なケーキが並んでいて、幸せそうな家族(若干一名を覗き)がパーティーをしているではないか。もちろんおいらの食事はないわけで、もさもさとケーキを食って、寝たのであった。

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