4月2日(月)
第4回本屋大賞発表まであと3日。
まっ赤になって腫れてしまった眼があまりに酷いので、眼科に行くと「ああ、これは猛烈に花粉を浴びましたね」と言われる。
僕は決して花粉症ではないのだが、一気に浴びるとこうなるらしい。しかしどこで花粉を浴びたのか。軽井沢だったら家族全員なるだろう。林や森……。あっ、おおたかの森か?
通勤読書は藤沢周平『よろずや平四郎活人剣 上』(文春文庫)。
今まで読んだ藤沢作品のなかでは『用心棒日月抄』に近いストーリーだけれど、妾腹の子で冷や飯食いである主人公の神名平四郎は、両津勘吉やのたり松太郎のような「剣と弁口」の立つタイプだから、とってもコミカル。
しかもかなりせこかったりするので、読んでいると思わず吹きだしてしまうこともしばしば。よろずやというのが意外と我ら営業マンに近いことをしていたりするから、つい感情移入してしまうし、今後、藤沢作品をすべて読んだ上で、自分なりのベストテンをつくるつもりなのだが、これは間違いなくベストテンに入るでしょう。素直に面白い作品だ。
営業に出たいのだが、本屋大賞発表会の準備でそれどころでなく、出席者リストを作ったり、送付ラベルを用意したり、問い合わせの電話を受けているだけで一日が終わる。
本当は残業してすべての作業を終えたかったのが、本日は千葉会で、しかも酒飲み書店員大賞から派生した酒飲み出版営業大賞を『素晴らしい一日』(文春文庫)で受賞した平安寿子さんがいらっしゃるというから駆けつけないわけにはいかない。
いつかこんな企画に怒る作家さんが現れるのではないかと心配しているのだが、平さんにはとっても喜んでいただけたようで一安心。文藝春秋さんも、わざわざ「酒飲み出版営業大賞 第1回受賞作」なんて帯を作ってくれたりして、こういう手間や経費が結構かかることを知っている身としては、何だかうれしいような申し訳ないような気持ちで眺めてしまう。いやはやほんと有難いですね、と事務局長の高坂さんが呟いていた。