4月16日(月)
先週小学校に入学した娘が、今日は初めてお休みを挟んでの登校だったので、もしや幼稚園のときのように登校拒否を起こすのではないかと心配していたのだが、元気にランドセルを背負って登校していった。この1年で娘も成長したいということか。ひとまず安心。
週末に珍しく読書ができ『星新一 1001話をつくった人』最相葉月著(新潮社) を読了。分厚い本だが、読み出したら止まらない面白評伝だった。小社刊『姿三四郎と富田常雄』よしだまさし著を読んだときも思ったけれど、やはり作家というのは生まれたときから作家なのだ。そして1作を書くために身を削るように書いているのだと。果たして現代の作家で後ほどこういう評伝が書かれるような作家がいるだろうかとちょっと考える。
通勤読書は、『ヒマラヤにかける橋』根深誠著(みすず書房)。桃源郷とも呼ばれたネパール西北部のツァルカ村の住民の悲願であった橋を、組織に頼らず著者が約3年かけて建てるお話。と書くとまるで感動物語のように捉えられるかもしれないが、現実はそんな甘いものでなく、ストレスによる高血圧と鼻血とネパール独特の責任回避の社会システムと金欠に振り回される悪銭苦闘のドキュメントだ。
特に第三章の「カトマンズの迷宮」のたらい回しは、読んでいるこちらもイライラし、もう諦めようと気分にさせられるが、著者はそれでも諦めず、いや怒り狂いながらも橋建設に進んでいく。決して「感動もの」として書かないからこそ伝わってくるものがこの本にはあり、だからこそ出来上がった小さな橋の大切さがわかる。そして経済社会から逃れられない桃源郷にちょっと胸が痛む。
午前中にバタバタとデスクワークをするが、予定どおりに終わらず、宿題に。
渋谷と東横線を営業。
こんなことを書いたら大変失礼だが、毎回「まだあるだろうか?」と心配しつつ訪問する菊名のP書店さんを訪問。今月もしっかりあって一安心。H店長さんとお話。「雑誌がねぇ、どんどん部数を下げられていって困っちゃうよ。気づくと配本がなかったりして、定期のお客さんがいるのにさぁ」
雑誌が売れない…というのがここ最近の出版業界の話題だったりするのだが、こういった売れるのに来ないという話をよく聞くのはなぜなんだろうか。配本システムの問題だと思われるのだけれど、いい加減システムにしばれるのもどうかと思うんだけど。
自由ヶ丘の青山ブックセンターさんではただいま『沢野ひとしさんの絵を楽しもう! 進化し続ける謎「沢野絵」』展を開催中。「本の雑誌」の表紙や、5月に新風舎から出版される新刊『ありふれた思い出なんてないさ』のイラストが展示されている。
今後サイン会やトークイベントも行う予定なので、詳細決まり次第このホームページで告知します。