8月1日(水)

 変な時間に寝てしまった息子を寝かしつけているうちに自分が寝てしまい、目が覚めたのが朝の4時。ヤバイ!! 昨夜が「酒飲み書店員大賞」一次投票〆切日だったのだ。あわててメールをチェックすると当然ながら事務局長の高坂さんから催促のメールが届いているではないか。ごめんなさい、ごめんなさいと松戸方面に向かって謝りつつ、投票を済ます。

 それですっかり目が覚めてしまったので、昨日購入した『サッカーボーイズ13歳 雨上がりのグラウンド』はらだみずき著(カンゼン)を読み出すが、あまりの面白さに驚きつつ、家族が起き出すまでに一気読みしてしまった。素晴らしい!!!

 前作『サッカーボーイズ 再会のグラウンド』では、小学6年生だった桜ヶ丘FCの面々が今度は中学校に入学し、サッカー部に入ることになるのだが、その中学のサッカー部は顧問がサッカー未経験者でまったく指導することもなく、またそういう環境に嫌気がさしたのが、2年生の部員がゼロ人という、イマイチなサッカー部だったのだ。

 それでも主人公の武井遼介は、うまくなりたい、強くなりたいと、サッカーに真剣に取り組んでいくのだが、小学校のときダブルリョウと呼ばれた片割れ星川良は、中学サッカー部ではなく、Jリーグの下部組織のセレクションに合格し、学校が終わると一目散に帰宅し、片道1時間半かけて別のグラウンドに向かう。

 そう、サッカーには、いろんなサッカーがある。しかしなぜサッカーをやり続けるのか、その答えはひとつしかない。その答えは本書の中にあるのだが、僕は「一緒にサッカーやらないか?」というセリフのところで号泣してしまった。

 これまで『龍時』野沢尚著(文春文庫)や『銀河のワールドカップ』川端裕人(集英社)や『俺が近所の公園でリフティングしていたら』矢田容生(小学館)などいろんなサッカー小説が出て来たが、この『サッカーボーイズ13歳 雨上がりのグラウンド』がベスト1であろう。そして『一瞬の風になれ』佐藤多佳子著(講談社)や『バッテリー』あさのあつこ(教育画劇、角川文庫)と肩を並べる少年スポーツ小説の傑作だと思う。

 なんて言ったら町田方面から「杉江はサッカー本に甘いからな」と言われそうだが、僕はこの『サッカーボーイズ』を強烈にプッシュしていきたい。わざわざタイトルに13歳とあるのだから、おそらく14歳、15歳の武井遼介と元・桜ヶ丘FCの面々が書かれる続編があるのだろう。うう、早く読みたいぞ!!

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