10月17日(水)
直行したかったのだが、浜田が夏休みなので、一度会社に顔を出す。毎朝、処理しなければならないものがあるのだ。メールをそのまま返信し、FAXを2枚送るだけなのに…。
その後は今月の新刊『翻訳文学ブックカフェ2』の見本を持って取次店廻り。自社本を誉めるのはなんだか恥ずかしいのでほとんど書いたりしていないのだが、9月の新刊『作家の読書道2』とこの『翻訳文学ブックカフェ2』は、どちらも本の幅と深さが増す大好きな本である。読みたい本を見つからない人や、翻訳ものに興味のある人には是非手にとって欲しい2冊。
取次店は、混んでいた。しばし並んで順番を待つ。毎日毎日、この営業マンの数×何冊かの新刊が出るのだ。その数、年間8万点ともいわれ、いやはやこのなかで本を埋もらせずに読者へ届けるなんてまるで奇蹟なのではないかと思えてくる。書店さんで平積みなっていなかったり、棚に切れていたりすると、経営者や編集者は怒るけれど、このずらりと並ぶ営業マンと新刊を見たら現実がわかるのではなかろうか。
レッズ仲間の取次店O社のKさんと食事。社食でカツ丼を奢って頂く。社食のある会社…夢です。午後は市ヶ谷の地方小出版流通センターを訪れ、商談後はすぐ近くにあるJTBパブリッシングを訪問。こちらの編集Hさんもレッズ仲間で、とある出版社の人から譲って頂いた今週末のジェフ戦のチケットを渡す。
するとHさんが「るるぶ大宮浦和与野」を差し出してくるではないか? およ、我らが山田暢久が表紙に載っているではないか。おお!思い出した。Hさんはすっかり公私混同し、この「るるぶ大宮浦和与野」の取材と称して、レッズの試合のときに取材申請をし、FC東京戦のときにあろうことかピッチに降りて取材をするというトンデモナイことをしたのである。思い出しただけで羨ましくてヨダレが出て来てしまったが、「ほらここ見てくださいよ」と指さされたページを見つめると、何とアホ面をして僕が写っているではないか。えっ? もしかして試合前に写真を撮ったのってこういうことだったの。「そうですよ〜。一族郎党分買って下さいね」。こんなアホな写真、人様に見せられるか。
会社に戻って、「おすすめ文庫王国2007年度版」のゲラを高野秀行さんに送る。今年の文庫王国は、もう本当にトコトン好きなように作っているのだが、高野さんには去年に引き続き原稿依頼してしまった。それもなんと藤沢周平の著作からベストテンを選んでいただくという、とんでもない大仕事。果たしてどんな原稿が届くかと期待と不安でお待ちしていたのだが、これがもう素晴らしい原稿で、こういう原稿を誰よりも先に読めるというのが、編集者の喜びなのだろう。
夜は浜本と、こちらも文庫王国の取材。酒飲み書店員大賞を主催している千葉会プレゼンツ「第1回文庫スター誕生」。こちらが大盛り上がりでまさに取材して良かったと思えるものだったのが、詳細は誌面にて。ほんとにほんとに今年の文庫王国は面白い! って作って売る奴がいってもまったく信用されないだろうけど。