|
海も山もいいけれど、夏はやっぱり読書に限る! というわけで、本の雑誌8月号は半期に一度の特大号! お待たせ上半期ベスト1の発表だ。2007年の6月までに出たエンターテインメントから独断ぶっちぎりでベスト10を選ぶエンターテインメント・ベスト10から、本誌が気になる人々がぐりぐりで推す極私的ベスト1、さらに読者が選ぶ至極の1冊まで、上半期の傑作大作面白本をぐわんと総まくりの大特集。エンターテインメント・ベスト1に輝いたのは読み始めたら止まらない感動と興奮の異世界ファンタジー『○の○○』! さあ、読み逃し本のチェックを済ませたら、団扇にスイカに蚊取り線香を用意して、いざ、活字三昧夏休みに突入だあ!
新刊めったくたガイドは、三橋曉が才媛ドナ・タート10年ぶりの濃密な物語をしっぽり堪能すれば、牧眞司は夢分析しながら処女探しをする莫センセーのずっこけ迷走に大笑い。大森望がハヤカワJコレのすごい新人・伊藤計劃のデビュー作の衝撃にぐぼっと胃を打ち抜かれれば、大矢博子も面白新人・祐光正のデュー作『浅草色つき不良少年団』の手練れぶりに続編熱烈希望! 永江朗が佐藤亜紀『ミノタウロス』が描く「革命」の現実にガツンとやられたかと思えば、東えりかは近代医学を生んだ奇人の驚愕の評伝にびっくり! そして北上次郎は重松清『カシオペアの丘で』にこれ以上言わすなあ、と脱帽だ。今月も年間ベスト1級が揃い踏み。蚊取り線香を濡らさないように気をつけながら読んでくれぃ!
今月は半期に一度の特大号ならではの特別企画がてんこ盛り。まずはいしいしんじのオールタイムベストテン。石井慎二が片岡慎二になったり石井甚一になったりしながら、ばさばさと「めくって」きた本たちとは、さて何か。ばさばさめくらず、じっくり読もう! そして、続くはヘンな物語を偏愛する2人組、豊崎由美と牧眞司の「どれだけ読めば世界文学ワンダーナイト対談」。文学を読むとダメな大人になる、と主張する2人が中学生にすすめる世界文学から脳内最強文学リーグ戦まで、世界文学について熱く語る8ページ。司会・大森望の先読みひとことまとめぶりにも注目だ! さらに、あっという間に集まった50誌以上のフリーマガジンを前に、柴口育子が呆然としつつもとんでもないことになっている雑誌の現状に警鐘を鳴らすフリーマガジン読み比べ、大槻ケンヂが高らかに「マンセー・ムーノー人間」宣言する「オーケンの最近読んだ本についてダラダラと。」、ディープな古本温泉「おくぎ旅館」へディープなメンバーと旅をする北原古本旅、緑の電車に乗っている人は何を読んでいるかをレポートする望月香子の山手線一周ウォッチングなど、ゲスト陣もますます充実! おっと、忘れちゃいけない大橋博之の武部本一郎・1980年の日記と絶筆は、なんと本誌初!の割引特典つきだ。さあ、本の雑誌8月号を持って弥生美術館の武部本一郎展で、涼しい1日を満喫しよう!
|