ベベンベンベン、と三味の音に乗って始まる長谷川節。 一呼吸おいてはくりだされるスペシャル級の仕掛けがつまっている絵本だ。いまかいまかと待つのもうれしい、打ち上げ花火を見るときのような楽しさがある。
右の「てんぐわらい」のページだが、いっしょうけんめい笑わせようとする「おたすけてんぐ」だけでなく、おじいちゃんも笑ってゆらゆらゆれる。ただ動く、驚かすだけでなく、ストーリーを取り込んだ仕掛けになっているのだ。
「てんぐさがし」のページでは、高いビルが立ち上がったその上に姿をあらわす「おたすけてんぐ」の仕掛けにうなり、「ねこ」をみつける仕掛けになごもう。そしてパノラマのように広がる街の景色にも、しっかり目を凝らしてから次のページをめくって欲しい。
あっとおどろくラストのバースデイケーキは何度開いても圧巻。どっさりのろうそくと、ケーキはやっぱり苺でしょ、のノリに子どもならずとも盛り上がる。
サプライズ・バースディ・パーティの小道具に、ぜひともオススメ。
ページのあちらこちらにちりばめられた駄洒落や、人間模様もお見逃しなく。
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