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椎名誠 出版記念インタビュー

出版ラッシュの椎名誠に突撃インタビュー!
いったいどうしてこんなに本を出すのか、その真相を聞く!


椎名誠
椎名誠 プロフィール

1944年東京生まれ。東京写真大学中退、業界誌(ストアーズレポート)編集長を経て、書評誌「本の雑誌」編集長。
1979年より、小説、エッセイ、ルポ等の作家活動に入る。
1989年『犬の系譜』で第10回吉川英治文学新人賞受賞。
1990年『アド・バード』で第11回日本SF大賞受賞。
1990年より、映画制作も手がける。
1993年『あひるのうたが聞こえてくるよ。』で第10回山路ふみ子映画文化賞受賞。
1995年『白い馬』で95年度日本映画批評家大賞・最優秀監督賞受賞。97年度ボーヴェ映画祭(仏)グランプリ受賞、ポーランド子ども映画祭特別賞受賞。
著作多数。趣味はキャンプで焚き火を囲むこと。乗馬、スキューバダイビング、浮き球三角ベースボールなど。
▼聞き手/本誌・浜本 ▼立ち読みコーナー
──
ええと、ひと月の間に新刊が三冊出て、読むのが大変!という読者の声もありますが……。
椎名
バカな作家なんですね(笑)。
──
こういう作家も珍しいですよね。もう少し発売時期を考えればいいのにと思うんですけど。
椎名
やっぱりバカなんですね(笑)。
──
前にもありましたよね。こういう惑星直列現象が。
椎名
うん。昔からあった(笑)。
昔からそういうことを整理する能力と交渉能力と管理能力がなくて、多くの人に笑われながらも、これだけは改善されない(笑)。
ただね、昨日、サイン会があったんだけど、三社合同サイン会っていうのは珍しいみたいだね。
──
珍しいというより過去に例がないんじゃないかな。
椎名
初めてか。
だから、そういうことができるからいいんじゃないかなとも思ったわけ(笑)。
それで、そのサイン会の時にね、「波のむこうのかくれ島」が青くて、「からいはうまい」が赤、「海浜棒球始末記」が白いだろう。
──
ああ、装丁が。
椎名
そう。だから青本、赤本、白本と区別していた(笑)。
そういう面白さもあるんじゃないかなと(笑)。
──
三冊がそれぞれ関連していますよね。
「からいはうまい」の登場人物たちは「海浜棒球始末記」で浮き球三角ベースをやっているし、「波のむこうのかくれ島」には離島の海岸で浮き球を使って三角ベースをやる話が出てくる。
つまり三冊まとめて読むと二十世紀末から二十一世紀にかけての椎名誠の行動、趣味主張みたいなものがよくわかる。
椎名
おお、そうかあ。そうだったんだよ、オレの狙いは(笑)。ウソだけど(笑)。
──
「からいはうまい」に出てくる朝鮮半島チンポコ説というのは画期的ですよね。世界観が変わるような気がして。
椎名
あれはね、こんなことを言っていいんだろうかという不安も若干あったんだけど、誰もそれを見て何も言わなかったから、大丈夫なんだなあと(笑)。
──
「海浜」はウ・リーグに賭ける情熱が結実した一冊ですね。
椎名
ちょっとマニアックにすぎるけどね。単行本になるのは不思議なことかもしれないくらい。
でも、オレは、この本が出たのは楽しいなと思った。
──
理事長・椎名誠の揺れ動く心が面白かった。
椎名
うん。同時進行ドキュメンタリーだからね。
だけど作家としては、こんなことやっていていいのかっていう、アセル気持ちもどこかにあるんだよ。
ま、いいかって気持ちもあるんだけど(笑)。
──
三冊とも小説じゃないから?
椎名
そう。小説を書かないといけないんじゃないかって(笑)。
──
じゃあ、「波のむこうのかくれ島」にこもって小説を書くとか。
椎名
そうだね。そういう反省を強いられる現象でもあります(笑)。
──
とりあえず惑星直列現象だけは避けた方がいいかもしれない。
椎名
そうだなあ。なるべくダブらないようにはしたい(笑)。
でもね、「シーナの夏」っていうフェアのタイトルを誰かが考えてくれたわけ。こういうのもいいな、と思ってね。
三冊そろってのポップのタイトルとしてこれから書店に出るらしいんだけど。
──
三社合同ポップ?
椎名
そう。
──
うちからも四月に『日焼け読書の旅かばん』という本が出ているんですけど。
椎名
そうだな。あれは黒本になるな。帯が黒いから(笑)。
黒本、青本、赤本、白本と(笑)。
──
混ぜてもらえると嬉しい(笑)。
椎名
どさくさにまぎれて混ぜてもらおう(笑)。
(終)
本の画像をクリックすると、立ち読みできます。
からいはうまい
「からいはうまい」
-アジア突撃極辛紀行-
2001年6月刊
本体1,524円
波のむこうのかくれ島
「波のむこうのかくれ島」
2001年5月刊
本体1,500円

海浜棒球始末記
「海浜棒球始末記」
−ウ・リ−グ熱風録−
2001年6月刊
本体1,381円
日焼け読書の旅かばん
「日焼け読書の旅かばん」
2001年4月刊
本体1,500円


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