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| ■10月7日:第7回 |
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先日、風速40mの台風21号が通り過ぎたとき、以前から疑問だった懸案を思い出しました。 野球でピッチャーが投げる球の速さを数値で表しますよね。オリックスの山口が日本最速タイの158キロを出したとか、ヤクルトの五十嵐亮太は156キロを連発した、などなど。 これって、よく考えると単位が間違ってませんか? 150キロというのは、時速150キロメートル、つまり、1時間に150キロメートル進む速さという意味ですよね。しかし、マウンドからホームベースまでの距離は、よく知られるように18.44メートルです。 わずか18メートルの距離を進む物体の速さを表すのに、「1時間あたり何キロ進むか」という単位を当てはめるのは、かなりヘンテコじゃないの? ピッチャーの投げたボールが1時間も飛んでたら、ニュートンも驚く超常現象ですよ。 たとえば、こんな会話があったらどうでしょう。「あなたの睡眠時間は平均どのくらいですか」「そうですね、平均2600時間くらいかな。年間で」 球速を時速の目盛りで示すのはこれと似たようなものです。 台風の風速40メートルとは、1秒あたり40メートル進む速さという意味です。今、目の前にある空気が、1秒後には40メートルかなたに飛んで行ってしまう、そのくらい強い風ということになります。想像しやすい、わかりやすい単位です。 普通に考えれば、ピッチャーの投げるボールの速さも、適切なのは秒速何メートルでしょう。1秒あたり何メートル進むかで表したほうが、速さを実感できるはずです。 もちろん、なぜ時速が使われるのかはわかっているつもりです。自動車の速さ、新幹線の速さ、チーターの速さ、どれも時速で示すのが慣例というものです。 子供の頃に読んだ動物図鑑にも、速さを比較した図が載ってましたよね。チーターも速いけど、ダチョウも結構速いんだなあと感心しながら……それは関係ありません。だからボールの速さも、時速で示したほうが自動車などと比較しやすいじゃないか、秒速で言われてもピンとこないぞ、ということでしょう。 でも、やっぱりおかしいと思うなあ、時速は。 ためしに時速150キロを秒速に変換してみます。 1時間で150キロ→60分で150キロ→6分で15キロ→1分で2.5キロ→60秒で2500メートル→6秒で250メートル→1秒で約41.66メートル。 おお、速え! 1秒間で40メートル以上進むのかよ! ってことは18メートルなんて0秒5もかからないぞ! と、こっちのほうが感覚的にわかりやすい気がするんだけどなあ。もうちょっと正確に計算すると、18.44メートルを約0秒44ですね。 せっかくだから一覧表を作成しておきましょう。 ・時速120キロ=秒速33.3メートル。マウンドとホームベース間を約0秒55。 ・時速140キロ=秒速38.9メートル。約0秒47。 ・時速160キロ=秒速44.4メートル。約0秒41。 反対方向もひとつ記しておくと、秒速40メートルで時速144キロです。 えっと、すいません。これを前振りにして本文へ行く予定だったんですが、また長くなってしまったので、今回はこれでおしまい。近いうちにあらためて出直してきます。 |
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