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現役書店員が週替わりでおすすめ本のご紹介します。


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堀江良文堂書店松戸店 高坂浩一

2006年11月9日

『男は敵、女はもっと敵』
『男は敵、女はもっと敵』

【 マガジンハウス 】
山本 幸久
1,575円(税込)
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 はじめまして。この度ピンチヒッターとしてお声を掛けていただきました良文堂書店高坂と申します。
ピンチヒッターということで元阪神の八木のような切り札的期待をされているのかと思ったら「むしろ川藤、しかもズームイン朝の“イレコミ情報”の感じで」と言われ「確かにキャラも八木より川藤かもなぁ」と妙に納得してしまいました。
そんな訳で川藤風に細かい事をゴチャゴチャ書かない(書けないんですが)ざっくりした感じで本を紹介させていただこうと思っていますのでよろしくお願いします。

 私は千葉県を中心とした仕事と読書の次にお酒が好きな書店員&出版社営業の面々が集まる酒飲み書店員という怪しい組織で事務局長という名の雑用係をやっているのですが、その酒飲み書店員が酒飲み書店員大賞という企画を始めまして(詳しくは横丁カフェの2つ上のイベント&フェア情報をご覧下さい)、第1回大賞の「ワセダ三畳青春記」高野秀行に次いで先日第2回酒飲み書店員大賞が「笑う招き猫」山本幸久に決定しました。
今月から酒飲み書店員のいるお店で大展開をしているので未読の方はこの機会にぜひ読んでくださいね!

 そんな酒飲み書店員大賞に勝手に選ばれた山本幸久の「男は敵、女はもっと敵」を紹介。
不倫相手が妻と別れないことの腹いせにさえない男と結婚するがすぐに離婚をしてしまう私生活は悲惨だが仕事への熱意溢れるフリーの映画宣伝マン高坂藍子36歳と彼女とかかわりのある人物が描かれた連作短編。

 各章ごとの主人公は別々ながら高坂藍子を通じて作品は繋がり読み進むうちにその人物たちの人となりが解ってくるという作りが良いですね。作風は違いますが柴崎友香「きょうのできごと」や奥田英朗「ららぴぽ」なんかも同じパターンですね。
 そういった構成の面白さと山本作品らしいユーモアとテンポよい文章で一気に読ませる作品なんですが、今までの作品と比べると各キャラクターの暴走が目立ち思わず「ありえねぇ~」とツッコミを入れたくなる所が多々ありました。

 あと気になったのが、表紙が作品とマッチしていないのでは?という所です。
 ベタですが奥田英朗「ガール」の表紙のようなイラストにするとか思い切って松岡圭介「千里眼背徳のシンデレラ」みたいに映像化もされていないのに女優を使ってナチの軍服着せた表紙というのも良かったのではないでしょうか?イメージ的には藤原紀香なんか作品に合っていると思うのですがどうでしょう?

 そうそう、なんで「男は敵、女はもっと敵」を紹介したかというと、読み方は違いますが同じ高坂で歳も同じというところに親近感を持ったからです(超私的な事でスミマセン)。これで男性だったらこの作品は私が担当をやっている間は常に平積みで展開することになっていたでしょう。

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[男は敵、女はもっと敵 ]
 

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