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人材を確保しようと、企業が有名大学の学生に早々と採用内定を出す。「青田買い」である。
わたしも青田買いしたかった。いや、学生求人ではなく、本の話だ。
『青葉台駅チャリンコ2分』は雑誌「BE-PAL」連載時から注目していた。
この鈴木カオリという人はすごいな。なんて勢いがある生き方、文章なんだろう。これはまとめて読みたい。単行本になったら即、買いだ。
もし、「この連載が単行本になったら即買います投票」(そのまんま)というものがあったら、かなり早い時期に投票をしていただろう。今となっては証拠は何もないけれど。
この本は、著者が早大自転車競技部に初の女子部員として入部するところから始まり、自転車雑誌の編集部に就職、さらに結婚して夫とともに自転車店をオープンさせるまでが書かれている。
これだけを見ると、自転車一筋順風満帆人生、と思われるかもしれないが、とんでもない。
著者はエリートのアスリートではない。そもそも自転車に乗るきっかけも、学生でありながら毎日飲んだくれていて、さすがになんとかしなければいけない、と考えていたときに出会った十万円の自転車を買ったことから始まる。
それからがすさまじい。ロードレーサーの自転車で全力疾走するようなスピード。
後先のことは考えない。やると決めたらやる。一直線。保険はかけない。だから、盛り上がるときは盛り上がるが、挫折するときも半端じゃない。
それをフォローしてくれる夫も指向性格は違うが同類だ。
何もここまで、と思う。しかし、高いリスクから高いリターンが得られるのだ、とも思う。
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