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2008/05/08 そろそろ甲子園の季節です。
先日、「バッテリー」を2日間で読破して以来、中学・高校野球を舞台にした本が読みたくてたまりません。

選手たちの内面が丁寧に描写された作品や、彼らの鼓動が聞こえてきそうな作品を教えて欲しいです。

小説・ノンフィクションは問いません。
よろしくお願いします。
ペンネーム: けい
年齢: 20〜24歳
性別: 女性
2008/05/09 堂場瞬一「大延長」(実業之日本社)を是非! 「バッテリー」に比べると硬めですが、夏の甲子園を舞台に監督目線で球児たちを描いたドラマチックな傑作です。試合のシーンは本当に球音や土を蹴る音、観客席の歓声が聞こえてきそうなほどの臨場感ですよ。堂場瞬一はとにかく試合描写の巧みな人で、この他にもメジャーリーグを舞台にした「8年」(集英社文庫)や「BOSS」(PHP研究所)などの佳作がありますが、中高生モノではないですね。
また、五十嵐貴久「1985年の奇跡」(双葉文庫)は1980年代を舞台にヘナチョコ野球部がひょんなことから勝ち進む物語。熱血ものでは決してありませんが、楽しくて痛快で意外と(?)じーんと来ます。ただ、「内面が丁寧に描写」「鼓動が聞こえてきそうな」というのとは、ちょっと毛色が違うかな。ヘナチョコだけど楽しい青春、という感じ。
ノンフィクションでしたら、既に品切れで手に入りにくいかもしれませんが、戸部良也「遥かなる甲子園」(双葉文庫)をお勧めします。沖縄を舞台に、高野連に属することのできない(つまり公式戦には参加出来ない)聾学校の生徒たちが野球に挑戦した実話です。
そうそう、野球にこだわらないのなら「中学高校が舞台で」「内面が丁寧に描写」され「彼らの鼓動が聞こえてきそうな」話があります。森絵都「DIVE!!」(角川文庫・上下巻)です。「バッテリー」がお好きなら、こちらの方が肌に合うかも。
(大矢 博子)

2008/05/04 はじめまして。お力をお貸し頂きたく存じます。
さて、時の流れは早いもので、僕は知らないうちに32歳となりました。また、おやじギャグのひとつでも言えるようになろうか、などと考えるアホな32歳でもあります。
ところで、32歳以上の男性がある日突然に、まったく未知の分野の職業や世界に挑戦して、それなりに成功する小説、もしくは人物伝を教えて頂けないでしょうか?
僕の知っている英雄や偉人とされる人々は皆スタートした時が若く、32歳の時には既に大人物となっています。それを確認する度に、泣いてみようかと思ったり、思わなかったりします。
ご回答をお願いいたします。
ペンネーム: 32アイスクリーム
年齢: 30〜34歳
性別: 男性
2008/05/09 日本地図を作った伊能忠敬の話はいかがでしょうか。商人だった彼が測量や天文の勉強を始めたのは、なんと隠居した50歳のときでした。年下の師匠について学んだんです。そして地図作製のため測量の旅に出たのは56歳のとき。井上ひさし「四千万歩の男」(講談社文庫)でどうぞ。伊能忠敬に比べれば、32歳なんて若い若い!
(大矢 博子)

2008/04/29 質問ではないのですが・・・。
3月3日付タベルナさんへ。
料理やレストランが舞台なら、
近藤史恵「タルトタタンの夢」がおすすめです。
近藤史恵さんは、本屋大賞にも「サクリファイス」がノミネートされていた力のある作家さんだと思います。
「タルト・・・」は、登場人物がみんなほんわかといい人たちで、読後がとってもいいです。
出てくる食べ物もみ〜〜んなおいしそうですよ。
読み終わったばかりで、ぜひおすすめしたくてメールしてしまいました。すみません。
ペンネーム: なっちゃん
年齢: 35〜39歳
性別: 女性
2008/05/09 こういうご意見が寄せられました。なっちゃんさん、どうもありがとうございました。タベルナさん、参考になさって下さいね。

ちなみに私も「タルト・タタンの夢」を読んで、ホットワイン(ヴァンショー)に挑戦したクチです。物語も料理も和み系の一冊ですよね。
(大矢 博子)

2008/04/20 今、性同一性障害についてものすごい興味があります。
しかし、性同一性障害がテーマの小説を探して色々読みあさってみたのですが、なかなか「これだ!」っていう小説に出会えません。
何冊か紹介して頂けませんか。日本のものだと助かります。
ペンネーム: karamaru
年齢: 15〜19歳
性別: 女性
2008/05/09 東野圭吾「片想い」(文春文庫)はどうでしょう。大学時代の女友達から性同一性障害をカミングアウトされた主人公が事件に巻き込まれて行くミステリです。ただ、話の中核は性同一性障害だけではなく、あくまでも「こうありたい自分」と「現実の自分」のズレに苦しむ人々の物語だということ。「自分らしい」とはどういうことなのか、がテーマです。なので、性同一性障害そのものを知りたい・学びたいとお考えなら、ひょっとしたら少し違うかもしれません。でもとても良い話なので、ぜひご一読を。
(大矢 博子)

2008/04/18 小学生の頃読んだ本が懐かしいのですが、タイトルを思い出せません。ストーリーの出だしは、主人公の女の子が母親の古いコートを借りて出かけます。そしてバスに乗るのですが、その古いコートのポケットに残っていた昔のバスの回数券を使うと、バスを降りたら数十年前にタイムスリップしていて、、、という話だったと思います。
数年前からずっと気になっているので、どうかこの本のタイトルを教えていただけないでしょうか?よろしくお願いします。
ペンネーム: 幸
年齢: 25〜29歳
性別: 女性
2008/05/09 末吉暁子「星に帰った少女」(偕成社)のことでしょう。誕生日に流行のコートを買ってもらうのを楽しみにしていた少女が、母のお古をプレゼントされ、ショックで母親に不満をぶちまけます。でも寒くなったので仕方なしにそのコートを着てバスに乗ると──というお話。少女の成長と自立の物語です。1970年代の古い本ですが、2003年に改訂版が出ているようですね。
(大矢 博子)

2008/04/17 中国で働いている者です。
中国史、特に文化大革命について色々と
知りたいと思います。
文革を背景にした小説を紹介して下さい。
「ワイルドスワン」は既読です。
よろしくお願いします。
ペンネーム: 我在中国
年齢: 30〜34歳
性別: 男性
2008/05/01 夏之炎『虹の彼方に消ゆ 小説林彪事件』(文藝春秋)はいかがでしょう。
1966年夏に始まった文化大革命の当初から毛沢東の意図をくんで積極的に文革を推し進め、やがて中国ナンバー2の実力者にまでのし上がった林彪とその妻の葉群の一派が、最高権力をめぐって江青、王洪文ら四人組と渡り合う熾烈な闘争を描いたポリティカル・フィクションです。
林彪事件の真相は、今にいたるも明快ではありませんが、当時の文革を含めた時代背景と権力者たちの姿の一部はかいま覗けるのでは。
(関口 苑生)

2008/04/13 初めてご相談いたします。この頃よく「才能」について考えます。才能をテーマにした本をいくつか読んだので、影響されたのかもしれません。そこで、もう少し色々読んでみたいのですが…
いわゆる「作家」(小説家、画家、漫画家etc.)が登場する小説で、「元々別の領域におり、そこでの興味や知識をもとに作品を作って成功した人」と「最初から作家を目指し、それ故の興味の狭さもあって成功できない人」との確執、前者に対する後者の嫉妬、といったことがテーマの小説はないでしょうか。
全くこの通りでなくてもよいのですが、近い内容のものがあれば、教えていただきたいと思います。面倒なお願いで申し訳ありません。
ペンネーム: july
年齢: 20〜24歳
性別: 女性
2008/05/01 ご質問の意図と合致するかどうかわかりませんが、大西巨人『三位一体の神話』(光文社文庫・上下)は作家の「才能」や「資質」を問う意味では参考になるかもしれません。
といっても、これは相当にどぎついです。作者自身がモデルであり、また作中に登場するもうひとりの作家も、全身で小説を書いたとされる某大物作家がモデルとされています。
体裁はミステリ(倒叙もの)になっていますが、背景には文学や芸術に携わる人間には生得の才能が必要なのか、素質が備わっていなければならないのかといった根源的な問題がテーマが問われてもいました。まずは一度手にとってみて下さい。
(関口 苑生)

2008/04/22 来年NHK大河ドラマ放映予定の武将“直江兼続”を主人公にした、藤沢周平『密謀』を読み感銘を受けました。他の作家で兼続を主要登場人物とした歴史小説の長編の良い作品はありませんでしょうか?伝奇物は除いて、その作家なりの視点で兼続像を創造されているものが読みたいのですが。
ペンネーム: オクムラ
年齢: 55〜59歳
性別: 男性
2008/04/22 大河ドラマの原作は火坂雅志の『天地人』(日本放送出版)ですので、今度は原作本を読まれては? ほかに、次のような作品が。
・中村晃「直江兼続」(PHP文庫)
・南原幹雄「謀将 直江兼続」(角川文庫)
・童門冬二「北の大国・智将直江兼続」(学陽書房人物文庫)
(池上 冬樹)

2008/04/15 日本古代の時代についての小説を探しております。中国古代における宮城谷昌光さんレベルの傑作を読みたいです。おすすめがありましたら是非教えてください!
ペンネーム: ゴーリー
年齢: 25〜29歳
性別: 男性
2008/04/17 古代史といえば黒岩重吾かな。たくさんありますが、壬申の乱をテーマにした『天の川の太陽』をはじめ、『聖徳太子』、蘇我氏を描いた『北風に起つ』『落日の王子』といったところが個人的にはお勧め。他にも、卑弥呼を題材にしたものや、ヤマトタケル、中大兄皇子、額田王などなど綺羅星のごときラインナップですので、みっちり楽しんで下さい。
(大矢 博子)

2008/04/11 何度もお世話になっております。

先日、今更ではありましたが、浅田次郎氏の『蒼穹の昴』を読み終え、感動に打ち震えております。こんなに面白い本だったのですね…。出会えて良かったと心から思いました。史実とフィクションの入り混じった世界でしたが、リアルで壮大で、本当に素晴らしい小説でした。

そこで、歴史ものでチョイスを頂けたらと思います。
日本であれば出来れば戦国〜江戸時代のもの、海外では中国もの。(西洋は名前が覚えづらくて苦手なのです)

史実を元にした小説、という感じのものでお願いします。長さは短篇でも長編でも構いません。
複数作品(あるいは作家さん)をご紹介頂けたらありがたいです。
どうぞよろしくお願い致します。
ペンネーム: あやゆう☆
年齢: 35〜39歳
性別: 女性
2008/04/17 戦国なら安倍龍太郎『信長燃ゆ』(新潮文庫)を是非! 本能寺の変をモチーフにした歴史小説で、細部に至るまでとにかく圧巻です。伝奇小説でも大丈夫なら荒山徹『十兵衛両断』(新潮文庫)がお勧め。妖術だのなんだのが出て来るので史実重視とは思えないかもしれませんが、トンデモな設定がいつしか史実に結びつくという驚きがありますよ。
(大矢 博子)

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