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『STAR★の1冊』
女優 田丸麻紀さん <<更新日:2005年11月24日>>
 
 


★ 幼少の頃の本との想い出について...
子供のころから、どんな本を読んでいましたか?


 小学校の時に、よく持ち歩いていたのが宮沢賢治『注文の多い料理店』(角川文庫クラシックス、新潮文庫)。本当に大好きで、2年生ぐらいから6年生ぐらいまでずっと。学校にもっていったり、何度も読み返したり……。
 本は、たまっていっちゃうのですぐ整理しちゃう方ですが、この本は大切にしてました。一番記憶に残っている本です。人間クササもあれば、童話チックな幻想的というかロマンチックなところもあり、また展開の中で笑いもあり、いろんな要素が入っているところに惹かれました。
 もともと教室の後ろにある学級文庫の中にあった本ですが、あまりに気に入ったので、同じ本を買ってしまいました。自分のおこづかいで最初に買った本が、この『注文の多い料理店』です。
 ほかにも『日本昔話』『グリム童話』もよく読みましたが。お母さんとかに読んでもらうのではなく、自分で読むのが好きでしたね。

★ 本を読む時は、どこが多いですか?いつも決まった読み方とかありますか?

 高校ぐらいになると、読み方にオリジナリティが出てきました。一冊ずつ読み進めるのがもったいなくなってきたんです。それで、枕元に4−5冊本をおいておいて、毎日ちょっとずつ、まんべんなく、読み進めていくという風な読み方になりました。で、このスタイルは今でもそうなんですけど。
 常に4−5冊枕元にあるわけです。それを1年かけるのではなく1ヶ月ぐらいで入れ替えていく。高校の当時に読んでいたのが、今でも覚えていますが内館牧子「都合のいい女」(フジテレビ出版)、マイケル・グロス「トップモデル」(文春文庫)、中谷彰宏さんの本もけっこう読みました。「都合のいい女」は男性側からまさに都合のいい女を書いた作品ですが、面白いなあ、と思って。「トップモデル」はモデル業界の裏話のようなノンフィクションですが、高校の時でモデルを始めたばっかりだったので、衝撃的でした。分厚い本ですが、一気に読みました。あとは、中谷彰宏さんの本をいろいろと。最近、同じ事務所だときいてびっくりしたんですけど(笑)。

★ 本は、どうやって探しますか?本屋?インターネット?友達などに聞く?

 本は、「ジャケ買い」しちゃいます。なんとなく本屋さんを歩いていて、本のカバーがかわいいからとか、タイトルやイラストが気になるとか、そういった理由で買っちゃいますね。手に取って本の内容をちらちら読む前に、決めちゃいます。まるで、CDとかを音も聞かないで、ジャケットのデザインだけで買うような感じですね。でも、前半読んで面白くなかったら、もったいないけど、後半は読まないです。すてきな本に出会えたら幸せなんですけど、なかなかそんな本がいつも読めるとは限らない。もったいないからって、面白くないものを、ずるずる最後まで読み続けてしまった、不完全燃焼がたまらないので……。
 最近のジャケ買いは、東野圭吾『容疑者Xの献身』(文藝春秋)というミステリー。黒い表紙に赤いバラが印象的で買ったんですけど。こうやって印象で買うことが多いので、特にジャンルは限定しないですね。ジャケ買いなので、小説、ミステリー、ノンフィクション、実用書もあったり。友達に聞くことはあまりないですけど、逆に「その本面白かった?」とか、私にリサーチして読む子は多いです。また、面白かった本はどんどん友達に薦めていくほうですね。

★ 今、田丸さんの枕元にある本というと?どんなのがありましたか?

 今も、先ほどの枕元の4冊パターンで読んでます。でもドラマの撮影に入るとそれは止めてしまうんです。私の頭の中に4つのお部屋があって、そのなかで4冊同時に読み進んでいく訳ですけど、ドラマの台本とかを読んじゃうと、ごっちゃになっちゃうんです。ドラマのストーリーとか、名前とか、ほかの本と間違えたりすると大変ですからね。
 最近枕元に置いていたのは、辻仁成さんとお会いする機会があって送っていただいた短編集で『アカシア』(文藝春秋)。さきほどの 東野圭吾『容疑者Xの献身』。あとは村上春樹さん。やはり『ねじまき鳥 三部作』(新潮文庫)ですね。村上さんの本は、物語のテンションが高くなると句読点が少なくなるんです。作品のクライマックスになるとそうですよね。そういうテンションに一緒にのっていけている時って、吸い込まれる感じがします。読者と書いている本人と一緒になれる瞬間だなあと。村上さんの本は全部読んでます。

 あと辻仁成さんの本も読んでます。
 おすすめを挙げるとしたら『サヨナライツカ』(世界文化社)と、97年芥川賞受賞作の『海峡の光』(新潮文庫)です。『サヨナライツカ』は、物語の景色というか、匂いまで読んでる人に伝わるような作品です。25年ぶりのロマンティックな再会を描いた愛の物語です。「海峡の光」。情けは人のためならずということでしょうか。看守として働く主人公の前に現れた受刑者は、子供の頃のイジメの首謀者だった、という立場逆転のお話。これは面白いです。
 枕元ではないですけど、リリーフランキーさんの『東京タワー』(扶桑社)。これは新幹線の中でしたね。大阪から東京まで2時間半で読んで、泣きながら帰ってきました。片山恭一『世界の中心で愛を叫ぶ』(小学館)も遅ればせながらこの間読みました。話題になっている本はいちおう押えたいと。新幹線の中では、集中できるのでかならず本を読みます。乗るとだいたい1冊読みますね。

★最後に、お仕事関連の本、これから読みたい本などありましたらお教えください。

 最近ではドラマ『女系家族』なんですけど。原作は関西弁で、出身が大阪なのでやった! と思って台本くるのが楽しみだなと待っていたら、ばっちり標準語で。本の中の世界だと自分でどんどん想像できちゃうんですが、やはりテレビは監督さんの世界観が反映されるので、人によって捉え方が違うものなんだなと思いました。
 本の設定はひと昔前の世界ですが、ドラマは現代版という感じ。やはり現代風にアレンジしてるんだなと。どちらも最後はしっくりいったので、違和感はなかったですが。
 まだ読んでないんですが、読もうと思って買ってあるのがレナード・S・バーンスタイン「ワイン通が嫌われる理由」(時事通信社)。ワインの学校でソムリエを目指したこともありましたが、皆さんとちがって飲んじゃって……。どうしても好きで飲んじゃうんですね。それを2回繰り返してしまって。そこでライセンスはあきらめて個人的に楽しもうと。

読書にぴったりの季節になりましたね。これからもジャケ買いを楽しんでください。
どうもありがとうございました


田丸麻紀さん
プロフィール
田丸麻紀
(たまるまき)

1978年9月4日生まれ。大阪府出身。CM、多数のファッション誌の紙面を飾り、トップモデルとして活躍。2003年「女優宣言」。
ドラマ『女系家族』(TBS 毎週木曜日 22時〜)に出演。『笑いの金メダル』(ABC・テレビ朝日)で司会を担当。2006年1月よりドラマ『松本清張 けものみち』(テレビ朝日系 毎週木曜日21:00〜)に出演。
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最近の主な活動
  
 

【 TV 】
『笑いの金メダル〜爆笑統一王座決定戦〜』 (ABC ・テレビ朝日 毎週金曜日21:00〜)
【 ドラマ 】
 『松本清張 けものみち』(テレビ朝日系 2006年1月より毎週木曜日21:00〜 レギュラー出演)
【 WEBサイト 】
 オスカープロモーション公式サイト ⇒ http://www.oscarpro.co.jp


書籍一覧表
注文の多い料理店 『注文の多い料理店』
宮沢賢治 (著)

【角川文庫クラシックス】
\441 (税込)
ISBN - 4041040019


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トップモデル―きれいな女の汚い商売 『トップモデル―きれいな女の汚い商売』
マイケル・グロス (著)

【文藝春秋】
\795 (税込)
ISBN - 4167309610


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容疑者Xの献身 『容疑者Xの献身』
東野圭吾 (著)

【文藝春秋】
\1,680 (税込)
ISBN - 4163238603


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サヨナライツカ 『サヨナライツカ』
辻 仁成 (著)

【世界文化社】
\1,470 (税込)
ISBN - 4418015019


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東京タワー 『東京タワー』
〜オカンとボクと、時々、オトン〜
リリー・フランキー (著)

【文藝春秋】
\1,575 (税込)
ISBN - 4594049664


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女系家族

『女系家族 山崎豊子全集』
山崎 豊子 (著)

【新潮社】
\4,935
(税込)
ISBN - 410644514X


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