★ 幼少の頃の本との想い出について...
子供のころから、小学生、中高生時代にどんな本を読んでいましたか?
本当に小さい頃に読んだ本といえば、アンデルセン 『人魚の姫』(新潮社)です。寝る前にお母さんに、よく読んでもらった覚えがあります。それから自分で本が読めるようになって、物心ついた時にはすでにファンになっていたのが西村京太郎さんです。特に、十津川警部シリーズ。おそらく小学校3、4年生の頃からでしょうか。
それには理由があって、……父親の影響なのです。父は、西村京太郎さんが大好きで、特に『十津川警部シリーズ』が大好きです。
父の本棚には、ものすごい量の本がありました。それでも、本棚に入りきらなくて私たちの部屋のモノ入れとか本棚にもたくさん入っていて。そんな環境だったので、自然と手に取るようになってしまいました。なんとなく読み始めたら面白くって、はまってしまいました。家にあった西村さんの本は小学生のときに全部読みました。
最初に読んだのがそういった事件モノ、サスペンスだったので今も好きで読みます。
推理モノなんですが、自分なりに推理してあたった時はすごくうれしくて。でも小学生の時は、ストーリーに翻弄されてしまって見事にだまされていました。西村さんは、今でも父が買って帰ると必ず読みます。
中学高校になると、普通に女の子が読む恋愛ものの方向に。『ティーンズハート シリーズ』、小池真理子さんとかです。
★最近お気に入りの作品を2、3冊あげてください。
そうですね。全般的に推理小説と、ファンタジックに想像が膨らむ本が好きです。『ハリー ポッター』(静山社)は、すべて読みました。こんな分厚い本ですけど。バタービールってどんな味がするのか、買って飲んでみたいです。映画化する前から読んでいたので、あのものすごい世界観をどうやって映像にするのか、気になってましたが、期待どおりに描いてくれてました。
あとは恩田陸さん『ネクロポリス』(朝日新聞社)。死者が現われる土地、V.ファーで起こる連続殺人や不思議な儀式……、ミステリーとファンタジーの融合したお話でしょう。まったく独自の世界観が作られていて、SFではないのですが、ファンタジックなところが惹かれます。恩田作品ではあと、高校に密かに伝わる奇妙なゲームを描いた『六番目の小夜子』(新潮社)です。
サスペンスでは、 折原一『誘拐者』(文藝春秋)と『沈黙の教室』(早川書房)。とにかくトリックだらけでものすごく翻弄されます。『沈黙の教室』は、中学校の同窓生たちが、何者かに襲われてゆくストーリーなのですが、最後に犯人が分かった時に「えっ」と言わせるところがすごい。読者へのトリックも含めてですが。
小野不由美の『屍鬼』(新潮社)は、『ハリーポッター』みたいに分厚い本なんですが、面白くて一気に読んでしまいました。吸血鬼が実在するお話で、見た目は人間と同じなのですが血を吸われると吸血鬼の世界に行ってしまうというお話。そんな病気(?)が村中に感染しだす。家族の誰かが感染すると、実の親とか、兄弟とかを襲わなくてはいけない状況になってしまう。それでも自分にではどうしようもなくて……。本能に突き動かされて、家族を襲ってしまう悲しさ。ホラーというよりも物悲しい、吸血鬼の悲哀を人間関係中心に描いています。
★西村京太郎を除くと、恩田陸、折原一、小野不由美が、遊井さんのベスト3という訳ですね。他には?
あと、綾辻行人の館シリーズも好きです。とにかくトリックだらけで読ませる『黒猫館の殺人』(講談社)とか……。
小説ではないんですが、ファンタジックということで、古代エジプトの象形文字のひとつである神聖文字の入門書、吉成薫『ヒエログラフ入門』(六興出版)が大好きで。古代エジプトで使われた文字をみていると歴史上の事実というより、なにかフィクションの中の世界のような不思議な気持ちになるのです。自分の名前なら、このヒロエグラフで書けますよ。
★本は、どうやって探しますか?本屋?インターネット?友達などに聞く?
ネットより、本屋ですね。本屋さんに行くのが好きなので買い物に行った時とか、ロケ先でも本屋を見つけると入ってしまいます。選び方は特に決まってないですが、好きな作家さんのコーナーへいって、新作をチェックしたり、読んでないものがないかどうか、じっくりと見て回るほうです。本当に長い時間うろうろします。何冊か手に取って立ち読みしてみたり。ジャケ買いもしますね。ベルンハイト・シュリンク『朗読者』(新潮社)は、内容は全く知らなかったのですが、表紙だけを見て買ってしまいました。
★ドラマ、映画に出演された近況などお聞かせください。
少し昔ですが大好きな横溝正史『悪魔が来りて笛を吹く』(角川書店)のドラマや、最近ではTBS 西村京太郎サスペンス『十津川警部シリーズ27〜九州特急つばめ殺人事件〜』に出演させていただきしました。ミステリ好きとしては、このお仕事はうれしかったですね。西村作品に自分が出演させていただけるなんてすごい!と思いました。なにしろ小学生の頃から読んでいましたから。撮影中は、いつものドラマの時と違って、本の中の人物がまるで動いているような気がしました。自分も出演していたのですが、TVドラマというよりどこか違う、本の中の世界にいるような感じでした。
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