雲梯ができるようになったから見て、と息子が言うので近所の公園へ出かけた。見て見て、と言って得意げに往復する息子。すごいなあ、と調子を合わせてやると、何度も何度も往復。
やがて、お父さんできる? と挑発するので、なもん楽勝やがなと、ぶらさがったところ、何らかの超自然的な作用により、腕が雲梯に貼りついて動かなくなった。体面上そのままというわけにはいかず、なんとか最後まで平然と渡り切ったけれど、平気なのは顔だけだったのである。
おかしい。
雲梯ってこんな重労働だったか?
私はべつに太っているわけでもないのに、こんなに重いのは変だ。近所に墓地があるので、悪霊の仕業かもしれない。
それにしても、医者でもらった薬を飲んでいるのに、ちっとも咳がとまらなくて腹が立つ。
トローチもだ。ちっとも効かないじゃないか。
思えばこれまで、せき止め効果を謳っているトローチやのど飴をなめて、少しでも咳が収まったためしがない。ハーブの効能とかいろいろ書いてあるけれど、どれひとつ納得のいく効果がなかった。喉がスースーして気持ちいいものはあるものの、それにしたって、スースーしてほしいのはもっと喉の奥のほうなのに、ずっと手前の、ほぼ口の中といってもいいあたりしか気持ちよくならないのだ。
咳が出るのは気管や肺に異常があるのだから、飴なんかなめても効果ないんじゃないか。咳止めは気体であるべきではないか。酸素ボンベみたいな咳止めがなぜ売っていないのか。
