
- 『アカペラ』
- 山本 文緒
- 新潮社
- 1,470円(税込)

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雨が降り続き、まだ8月なのに秋の涼しさ。
季節が前倒しになっているのか。しかし雨が降っているのは東日本だけらしい。帰省したりオリンピックを観たりして、すっかりチェックし忘れていたが、気がつくと四国の早明浦ダムが渇水になっている。貯水率10%を切ったようだ。ダムの水位好きの私としては、しばらく早明浦ダムから目が離せなくなった。
山本文緒『アカペラ』(新潮社)を読む。これも『WEB本の雑誌』の「帰ってきた炎の営業日誌」で絶賛されていたもの。ちょうどこの日記を書きはじめた頃に山本文緒のうつ病の日記『再婚生活』(角川書店)を読んでおり、そのうつから復帰して最初の作品というので読んでみたくなったのである。「人生がきらきらしないように、明日に期待しすぎないように、生きている彼らのために」という帯のフレーズも魅力的。うつからの復帰作に、地味に生きている市井の人々を描いているのは、かつて作者自身がそうした人々に対して心のどこかで優越感を抱いていてその贖罪のために書いたのでは、と思わせなくもない。うがった見方かもしれないが。
全然関係ないけど、ふと、堺雅人の正体は太川陽介ではないか、という疑念が脳裏をよぎった。

