| 『さよならバースディ』 荻原浩(著)/集英社/
\1,680 (税込) |
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言葉を理解するチンパンジーのボノボが絡んだ殺人事件。しかも恋愛が入っているんです。荻原さんは、バラエティ豊かなものを書かれるなあと痛感。堤幸彦監督で、「明日の記憶」が来春公開予定。堤さん曰く、「自分の映画とは思えないほどの感動作品となった」ということです。来年「明日の記憶」がドカンとくるのが分かっているので、逆にその流れのまえに荻原さんのほかの作品を読んでおくのはいかがでしょう?日本の小説とは思えないシャレたところもあって面白いと思いますよ。 |
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| 『耽溺者(ジャンキー)』 グレッグ・ルッカ/講談社文庫 |
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グレッグ・ルッカは「ボディーガード・アティカス」シリーズを書いている人。その主人公、アティカス・コーディアックと付き合っている、ブリジッド・ローガンという女の子がものすごくかっこいいんです。この作品は、ブリジッドが、NYの街で身体を張って麻薬の潜入捜査をするお話。身長185センチで、黒のライダージャケットを着て、気に食わない男はぶん殴る。そんなブリジッドがとても爽快です。泣き言をいわない彼女は、僕の今年のベストヒロイン賞。京都の本屋さんで帰りに読む本がないなあと思っていたときに見つけて、帰りの新幹線の中で一気に読んでしまったという一冊。 |
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| 『声をなくして』 永沢光雄/晶文社 |
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「声をなくして」は、傑作インタビュー集「AV女優」を書いた永沢光雄さんのエッセイです。下咽頭ガンの手術を受け、声を失ってしまった永沢さんは、鬱病の他にもいろいろ持病があるのですが、朝起きると焼酎の水割りで薬を大量に飲む、そんな生活を送っているんです。奥さんが強くて素敵だし、文章がすごく良いんですよ。読んでいて面白いし元気になる。永沢さんは寡作なので、たくさん書いて欲しいなあ。次の本がいつになるのかな、楽しみにしています。 |
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| 『バイオリニストは肩が凝る』 鶴我裕子/アルク出版企画 |
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N響の第1ヴァイオリニスト奏者、鶴我裕子さんエッセイですが、うまい!ほんとにうまいですね。はっきりずばずば言うし、切れがよく、テンポもいい。いま上品というとなんだか、きれいなことばかり書く人のことをいうようだけど、ほんとの上品というのはこういう文章のことです。N響のことを「会社、会社」といってるらしいんですけど、読んでいると、これはほんとに大変な仕事。オーケストラの内幕がコミカルでリアルです。いい話もありますよ、寝たきりのお父さんが入院している病室で、ヴァイオリンを弾いたある日、お父さんはもちろん喜んでくれるんですが、植物状態で一日中ボーっとしているような他の患者さんが、ベッドの上で体を起こしていたんですって。ヴァイオリンが弾けるというのもいいものですね。例えば「才能と色気は比例する」とか、なるほどという言葉がたくさんあります。 |
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| 『監督不行届』 安野モヨコ/祥伝社 |
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人気漫画家、安野モヨコさんと、夫で「新世紀エヴァンゲリオン」の庵野監督との、オタク夫婦の日常を書いている作品。僕が一番笑ったのは、渋谷西武のアルマーニのフィッティングルームから、庵野監督が仮面ライダーのポーズをして出てくるというところ。あそこのアルマーニですよ 笑。 |
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| 『戦中派不戦日記』 山田風太郎/講談社文庫 |
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20歳の山田風太郎青年が書いた戦中日記です。戦争中の実際の生活がすごくよく分かりますね。大学生なんですけれど、ものすごく冷静に戦時下の社会や政治を見ています。どうしてあんなにハードボイルドというかクールな忍者モノを書くようになったのかがよく分かります。山田青年の日記を読むと、昔の大学生は教養があったなあと実感します。若い人があの戦争を考えるときの素晴らしい道しるべになるでしょう。
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| 『THE
WIND』 WARREN ZEVON/コロンビアミュージックエンターテイメント |
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アメリカのシンガー・ソングライター、ウォーレン・ジヴォン最後のアルバムで、遺作なんです。僕の「池袋ウェストゲートパーク」の中に、エキサイタブルボーイという中篇があるんですが、それはウォーレンの昔のアルバムからとっているんです。その歌詞はこんな感じです。ある街にみんなからエキサイタブルボーイ(興奮しやすい、キレやすい)と呼ばれる少年がいて、高校の卒業ダンスパーティで女の子とダンスをした帰りに、その子を殺しちゃうんです。その子を殺したおかげで10数年刑務所に入れられて、刑務所から出たヤツがやったことは、その女の子の墓をあばいて骨で鳥かごを作った…というシュールな歌なんです。 |
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| 『奇妙な果実』 藤井フミヤ/ソニーミュージックエンタテイメント |
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僕が作詞をした曲も2曲はいっています。全部で15曲あるんですけど、作詞陣がとても豪華!PANTAさんとか、下田逸郎さんとか、YOUさんとか河口恭吾さんとか。大人のラブソングをしっとり歌うというコンセプトです。40代以降の大人が聞けるようなロックが日本にももっとあるといいなあと思います。作詞もこれからやっていきたいですね。 |
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| 『モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番&第25番』 ミケランジェリ/ユニバーサルクラシック |
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ミケランジェリの弾くモーツァルトのピアノコンツェルト。第2楽章がものすごくきれいです。今年4月末に、東京国際フォーラムで、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンというフランスで大成功した音楽祭が開催されました。この音楽祭はテーマとなる作曲家の曲を、全ての会場で朝から晩まで同時多発的に演奏するんです。入場料も無料だったり、有料の会場でも1000円程度なので、子供から大人、老人まで、みんなが集まって楽しめるクラシックイベントなんです。今年のテーマはベートーベンだったのですが、来年はモーツァルトということで、ぜひ1枚と思って選びました。モーツァルト生誕250年ということもあって、来年のコンサートも大ブレイクすると思います。 |
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| 『Granados』 Alicia
de Larrocha/BMGファンハウス |
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スペインの女性ピアニストで80歳になっても美しくピアノを弾く、アリシア・デ・ラローチャ。グラナドスのピアノ作品はとてもきれいな曲です。踊りのリズムの跳ねるような明るさと、その影にある哀しさ。とてもセンスのいい音楽です。例えば、男性がガールフレンドを自分の家に呼んだ日曜日の朝、チラッとかけたりすると、分かる人はこいつはやるな、と思われる作品ですよ 笑。
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